惜しくもWBGに負けてスイスステージ敗退となったDK
今年のスイスステージは例年より進行が早く感じる。最近のメタの影響なのか、LOLというゲーム自体の円熟味が増しているからなのか番狂わせが起きづらくなってきているようにも感じており、QuarterFinalに残った8チーム中、LPL在籍チームが4チームLCK在籍チームが3チームと例年以上に中韓戦の様相を色濃く見せている。
上図が上位8チームのトーナメント表だが本当に見知ったチームばかりだ。唯一、小さな番狂わせと言えそうなのがFlyQuestの躍進であり北米チームとしてこのQuarterFinalに風穴を開けたのはちょっとした快挙感がある。逆にLECからは1チームも残っておらず、LCKのラスト1チームであるDKが残れなかった点なども古くからのファンで寂しく感じている人もいるのではないだろうか。
実際、FlyQuestはスイスステージの戦績としては
1戦目 vs GAM ⇒ 1-0で勝ち
2戦目 vs DK ⇒ 0-1で負け
3戦目 vs PSG Talon ⇒ 1-0で勝ち
4戦目 vs HLE ⇒ 1-2で負け
5戦目 vs TL ⇒ 2-1で勝ち ⇒ QuarterFinalへ
上記のような形でLCK&LPLチームには一つも勝っていないがしっかりと決勝トーナメントへと歩を進めた形であり運要素も大きかったと言える。しかしそれでも、PCSの古豪PSG Talonを下していること、同じTCSの1位2位対決となった対TL戦をしっかりとブレずにモノにしていること、など地力をしっかりと上げてきている事実にも着目したい。個人的には本当に多種多様なバックボーンを持つプレイヤーが集いEスポーツのグローバルな可能性を醸しているこのチームはちょっと応援していたりもする。
上図はFlyQuestのプレイヤー国籍。レギュラー5人とも別国籍なのはちょっと面白い。
引用:FlyQuest - Leaguepedia | League of Legends Esports Wiki
我らがT1も調子を上げてきている模様
T1はWorldsの前段となるLCKのサマーシーズンこそ非常に精彩を欠いたプレイが多く代表になれるかどうか冷や冷やする場面もあったものの、Worlds開催後は試合を進める程に安定感が増してきているような印象さえ見せている。
こちらもスイスステージの戦績を上げてみると
1戦目 vs TES ⇒ 0-1で負け
2戦目 vs PNG ⇒ 1-0で勝ち
3戦目 vs BLG ⇒ 1-0で勝ち
4戦目 vs G2 ⇒ 2-0で勝ち ⇒ QuarterFinalへ
上記の様に初戦こそLPL2位のTESに負けているものの国際戦の強さを改めて感じさせる内容でしっかりと勝ち上がってきている。この辺りはやはりディフェンディングチャンピオンの面目躍如、というべきだろうか。
その対TES戦の終盤の1シーンが上図だ。この後、集団戦でフロントの厚いTESを落とせず壊滅したT1サイドがそのままエンドを許す流れとなったのだがゴールド推移表を見るとT1がアッシュニーコという序盤強いチャンプを軸に優位を作るも落とし切れず、中盤以降DPS不足で落とした1戦という心象だった。この辺りはBO5だと如何様にも修正してくる流れだと思うし、そもそも決勝に隠しピックも色々残しているのがT1、という感じもする。
いずれにせよ19日21時~はこのTESとの再戦となるのでスイスステージとは異なる展開を期待したいところだ。
また個人的には今年はLPL3番手のLNGが結構強いのではないか、と見ていたりもするのでピッケムの更新と共にこの辺りの最終戦までの予想を改めて整理しておきたいと思う。