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League of Legendsで戦う管理人『Canopus』の奮闘記録

【Worlds2023】Final終了! ~T1、6年ぶり4度目の優勝☆~

決勝戦のパフォーマンスは圧倒的。T1圧巻の3-0で勝利!

19日(土)17時から開始したセレモニーはちょうど1時間ほど続き、バンピックが始まったのは18時前位だった。筆者としてはここまでT1の対LPLチームの圧倒的なパフォーマンスに安心しきっており優勝は揺るがないものと思いつつも、昨年も同様にJDGを下した後にDRXにまさかのフルセット敗退を喫していることから1戦目はやや緊張感を持って見守った。

しかし、結論から言うとこの緊張感も心配も全て杞憂に終わった。結果から言うと正しく圧倒的、と表現するに相応しいStatsとなった。

【1戦目】

TheShyのエイトロックスに対して後出ししたヨネが爆発。ボットレーンもセナ&タムケンチに対してカリスタの軽快なステップが刺さり全く危なげなくレーン戦~オブジェクト戦を制圧しての勝利となった。

【2戦目】

再びTheShyのエイトロックスに対してヨネはBanされ、出したグウェンで5/1/6の大キャリー。WBG側がエンゲージのために採ったマオカイに対してはサイラスでカウンターし、レーン強者のカリスタに対しては同じくレーン強者のドレイブンで正面から殴り合い全レーンで有利を築いての勝利。

【3戦目】

3戦目も主戦場はTOPーJGラインでほぼ体制が決まった形。Win-レーンから勝利を築いていくピックに限界を感じたWBGが(オリアナをBANされた状態からの)アジールを先行ピック。続いてT1のザヤ&ラカンに対してヴァルス&バードで手の長さからレーン有利&集団戦CCを重めに見る構成とした後、前半強みが出せる+ヘラルド等からのシージ力の強いヴェルヴェスを選択し、集団戦CCを厚くするケネンでバンピックを締めた。これはここまで徹底してGankをくらっているTheShyに対して、仮に腐っても集団戦で戦えるケネンを選択しオブジェクトファイトを基点とした集団戦を重く見ていく、という構成だったのだと思う。

これに対してT1はラストピックでエイトロックス。JGもリーシンとして徹底的にWin-レーン⇒Win-Gameの構え。TOPのエイトロックス、MIDのアカリのいずれもスノーボールするとゲーム全体への影響力が強い構成で序盤からGankを厚めに見に行く構成だったように思う。

しかして、結果は上図のStatsのように圧倒的なT1のWin。しかもエイトロックスとアカリ共に6キル1デスというWBGからすると如何ともしがたい育ち方を見せての勝利となった。思うに、ここまでの2戦を通じてT1のマクロ&ミクロ、フィジカル、そしてバンピックの柔軟さ全ての面で優位性を見せつけられていたWBGからすると、為す術なく負けた3戦目だったように思う。T1ファンとしては嬉しい優勝ではあるが、一方で韓国開催の決勝に完全アウェーで乗り込んで、仕上がりの完璧なT1相手に戦いきったWBG、特に終始Gankを受けて辛かったであろうTOPのTheShy選手にはエールを送りたい気持ちになった。


T1(SKT)の優勝は2016年ロサンゼルス大会以来、6年ぶり4度目。

情報引用元:Wikipedia

上図を見て頂くと解るように、T1はその前身であるSK TelecomT1の時代も含めて4度目の優勝となり、MIDのFaker選手はこの初回優勝時からずっと第一線で戦い続けている、本当に稀有な選手だ。

RIOT公式の解説者でもあるEefje DepoortereさんのTwitterには象徴的な写真が掲載されていた。Fakerが10年前に初めて優勝した時の画像だ↓


そして、こちらが今回の優勝後の画像↓


Faker、大人になったなぁ、、、というのが本当に正直な印象。そして同時に、数多くいるどのプレイヤーよりも謙虚で模範的でストイックで紳士&真摯な姿勢を貫いている本当の意味でのレジェンドだと改めて感動。老体にムチを打って何とか現役を維持している、等では決してなく、むしろチームの精神的支柱としてチームメイトの意思を束ね結束させ、チームを常に鼓舞し続けてきた正しくチームの大黒柱としての10年間に惜しみない賞賛を送りたい。何よりも素敵なのが、これだけ長く過酷な環境に身を置いているにもかかわらず、いまだにFkaer自身がそれを楽しんでいるように感じることだ。(これは記事終盤の動画からも感じられると思うので、是非見てみて頂きたい。)

精神的支柱という側面を強調してしまったが、勿論MIDプレイヤーとしてのフィジカルもいまだに圧倒的だ。ノックアウトステージを通してのStatsも上記のような数値。本当に非の付け所がない。。。

T1の優勝、そしてFakerの通算4度目、6年ぶりの勝利ということで書きたいことは山ほどあり、優勝スキンがどうなるか、なども本当に気になるところではあるのだが、この辺りは沢山のメディア&SNSでも報じられているところとも思うので、最後にFakerの優勝後インタビューの「いかにもFakerらしいFaker節」をkimさんがTwitterで翻訳されていたので紹介させて頂いて記事を終えたいと思う。

※kimさん、解りやすい翻訳ありがとうございます。精度の高い翻訳&仕事の速さが素晴らしいです。。。(直メッセージが送れなかったので、埋め込み形式で元ツイートをご紹介する形で記事へ引用させて頂きましたが、もしも差支えあればご一報下さい。如何様にも修正・対応させて頂きます。)


最も印象的だったのは終盤の発言:「今日の試合も糧にして、この先も学び、成長していきたい」という言葉。このLOL界隈のEスポーツシーンで最も長く第一線で研鑽を積み、学び、成長をし続けてきたプレイヤーが世界一を獲った直後に、更に「学び、成長していきたい」と発言すること。そしてなによりも、これを聞くほぼ全てのファンも関係者も、もちろんライバルたちも、このFakerの言葉が単なるポーズやパフォーマンスではなく、「彼が本心でそのように感じ、この先も学び成長し続けるであろう」ということを確信していることに、彼の凄さを改めて感じました。

単なるEスポーツシーンの1節ではなく、一つの道を追い求め続ける探究者の理想の一つの形として、このシーン・この言葉は胸に刻みたいと思います。そんなFakerへの敬意と感謝の念を抱きつつ、そしてMVPになったZeusをはじめとしたこの素晴らしいTeam:T1の勝利を祝いつつ今日は幸せな気持ちで記事を纏めたいと思います。

ありがとうT1。ありがとうFaker。